野菜は新鮮なほど味も栄養価も高いです。そんな新鮮な野菜を手に入れる方法は、産直で野菜を買う、直売所に行くなど色々ありますが、「自分で育てて作ってしまう」というのが最も単純な方法です。
とはいえ、どこでどうやって作れば良いかというのは単純な話ではなく、なかなか実行に移すのは難しいかもしれません。そこで、今回は「自分で野菜を作るにはまずどうしたら良いのか?」というテーマで、特に大学生を対象に、いくつかの方法とそのメリットデメリットを紹介したいと思います。
庭やベランダで育てる
一つ目は、自宅のお庭やベランダで育てるという方法です。
メリットはなんといっても、作業も収穫も全部自宅でできてしまうという点です。キュウリやトマトなど頻繁に収穫をする必要のある野菜でも、自宅であれば空いた時間で収穫することができます。暑さ寒さの厳しい季節でも、ベランダやお庭であればそんなに辛くもないですね。
ただし、デメリットもあります。第一に、日当たりスペースが十分なお庭やベランダのある家に住んでいないと野菜を育てることは難しいでしょう。特に一人暮らしをしている学生だと、このような家に住んでいる確率が高くはありません。野菜を育ててちゃんとした収穫物を得るには、観葉植物などと比べても日光が十分な時間あたることが必要になります。日当たりの悪いベランダでは思ったよりも収穫ができなかったな、ということがあります。
また、ベランダの場合はプランターや土を用意するのが大変かもしれません。野菜だと比較的大きめのプランターが必要となるので、それを最初に用意する作業は必要になります。また、土などはある程度使い回しできても、一定量のゴミは出てきてしまいます。ベランダをあまり汚したくないという人にもおすすめはできないでしょう。
市民農園を借りる
お庭はなくても自分の畑が欲しいという時に選択肢としてあるのが「市民農園」や「貸し農園」と呼ばれるものです。
これは自治体や農家の方が、一般の方に対して畑の一区画を年単位で貸出をするというものです。利用者は借りた畑を自分で耕して野菜を育て、好きな時に収穫をして、好きに食べることができます。
畑のない都心部や逆に利用者の少なそうな地方・山間部ではあまり見かけないかもしれませんが、東京なら23区西部の練馬や世田谷より西の方であれば結構見かけます。特に自治体が貸出を管轄して行っているケースが多いと思うので、まずは住んでいる自治体のホームページなどで、市民農園があるかどうかを確認してみると良いでしょう。また、最近では「シェア畑」のような民間の貸出事業体もあります。
デメリットの一つ目は、利用料です。畑を借りるのに年単位で利用料を払います。自治体などの管轄では比較的低めですが、首都圏では年間1万円弱くらいはするように思います(私は千葉県で9000円/年)で借りています。民間の貸し農園では、サポートがつく代わりに利用料が学生では厳しいくらいには高くなりますので、お金に余裕のない人にはあまりおすすめはできません。
デメリット二つ目は、栽培の知識がないとうまく収穫ができないこともある、ということです。これはどの方法にも言えることですが、忙しかったりして十分な管理が行き届いていないと、虫や病気にやられてしまったり、ということもよくあります。貸し農園の中には、園主の指導を受けられるものや、世話が足りない部分はスタッフのサポートを受けられるものもあるので、そういった場所を探すのは良いかもしれません。ただし、料金を抑えるには場所の貸し出しのみの選択肢になると思うので、状況と相談することになるでしょう。
農業サークルに入る
ご都合主義ですが、最後の方法は農業サークルに入る、という方法です。
大学生であれば何かしらの部活やサークルへの入会を考えると思いますが、農業サークルは名前の通り、農業を行うサークルです。農業サークルといっても自分たちの畑の管理を中心に行うサークルや、農家さんの手伝いを中心に行うサークルなど様々ありますが、通常の大学生よりも、確実に野菜や果物を得られる確率は高いでしょう。サークルに入って野菜を作るメリットは、仲間と一緒に行うことです。栽培の大変さが減る上に、共通の趣味を持った友達ができます。
ただし、サークル活動に参加するには会費などの費用が発生するので、まずはサークルのメンバーに話をきてみることをお勧めします。また、農業サークルはそもそも数が少ないというのがデメリットです。自分の所属する大学に農業サークルがあるかはXやInstagramなどを使って探してみましょう。
もし自分の大学にない場合は「インカレ」と呼ばれる大学の縛りがないサークルを探してみましょう。実は私たち「東京大学Agrlien」はインカレの農業サークルです。拠点が東京大学のためこのような名前になっていますが、現在半分以上のメンバーは東京大学以外のメンバーです。どの大学という縛りもないのでもし興味があれば、以下のリンクを参考にして、気軽にお問い合わせください。
いかがでしたでしょうか。野菜を自分で育てるための方法をご紹介しました。執筆者自身この3つの方法全てで今野菜を育ててそれぞれの楽しみ方で楽しんでいます。食生活が偏りがちな大学生はぜひ自分で野菜を育ててっみてください。そして、もし仲間と一緒に育ててみることに興味がある場合は、ぜひ東京大学Agrlienの活動を見学しにきてください!